なかなか髪が生えてこない赤ちゃんの治療

毛の少ない赤ちゃん

赤ちゃんは生まれた時から頭の毛が多い赤ちゃんや、生えているものの少ない赤ちゃんと様々です。
髪の毛の少ない赤ちゃんの多くは、成長すると毛量も増えてきます。
しかしいくら様子をみても中々髪の毛が生えない赤ちゃんもいます。
時には生まれたときには多かった髪の毛がどんどん抜けてしまい、ほとんど生えていない状態となり、そこからも様子をみていたけれどもなかなか生えてこないという症状の赤ちゃんもいます。

成長は個人差がありますが、髪の毛の量も個人差があるのです。
髪の毛が生えて伸びるのは、毛根部にある毛乳頭の細胞が活発に働いて分裂を繰り返して新しい髪の毛を作り出しているからです。
この作り出すサイクルは男性は3~5年、女性では4~6年という毛周期があります。
毎日抜けていても代わりの髪の毛が成長したり、新しい髪の毛が育っているので、髪の毛が生えない状態はほとんどありません。

しかし、生えてこないというのは何らかの病気が考えられます。
そして赤ちゃんの場合も髪の毛が生えてこない症状の病気がいくつかあります。

赤ちゃんの後頭部の髪の毛が少ないというのは、1つの成長段階ということもあります。
首がすわる3ヶ月ごろから後頭部が薄くなったなと感じることがあります。
これは、自分の力で体を動かすことができている証拠なので心配はいりません。
頭を動かすことができたら、頭を小刻みに動かして、布団とこすれて髪の毛が切れてしまい、薄くなっているように感じます。
また、足の力が強くなり、仰向けで布団の上を移動することがあれば、こちらも布団とこすれて髪の毛が切れてしまうので、いずれ腰がすわって体を起こしている時間が長くなれば後頭部の髪の毛も伸びてきて自然と他の髪の毛と同じような毛量になります。

このような様子とは違う髪の毛の生え具合であれば、病気が考えられるので、小児科や皮膚科で診察してもらい、そしてそれぞれの病気に適した治療があります。
髪の毛が生えてこない赤ちゃんや、生えていたのに抜けてそこからなかなか生えてこないという赤ちゃんを育てていて心配されている親御さんは小児科や皮膚科を一度受診することをお勧めします。

髪が生えない赤ちゃんの病名

髪が生えない赤ちゃんの病名の1つに先天性無毛症があります。

この病気は生まれつき毛根が存在していないために髪の毛が生えてこない症状です。
この病気は全身の体にある毛根も少なく、体毛が生えてきません。
そして同時に爪甲発育異常や歯牙形成不全や無汗症や精神発育遅滞などの病気も現れることもあります。
生まれながら毛の生えていない赤ちゃんもいれば、生後1~2歳前後で全て抜け落ち、そこから全く生えてこないこともあります。

いくつかの病名の中にある先天性乏毛症は普通の赤ちゃんに比べて髪の毛の量が少ない病気です。
将来的にも完全に生えそろうことがありません。

上記に書いたこの病気の原因は、遺伝子異常、皮下脂肪型肥満、ホルモン低下、放射線といった要因が考えられます。
無毛症と乏毛症の治療法は残念ながら現時点では有効な治療や予防もわかっていません。
治療や予防がないにしても、受診することで多くの事がわかってくるので受診して将来的な治療や予防の発見につながるためにも受診した方がいいでしょう。

病院へ受診してこれらの病気がわかった場合、遺伝子検査を受けます。
他の遺伝子異常がないかの確認することもありますが、血縁関係の家族に同様な疾患があれば、これらの病気を発症していなくても突然発症するケースがあるので、調べる必要があります。

無毛症や乏毛症で他の人との違いがとても気になる場合、ウィッグやかつらを使って患部を隠し、見た目を健康な人と同じようにすることもできます。

これらの病気には脂腺母斑や皮膚形成不全症などの種類もあります。
こちらでは頭部全体に生えているものの、部分的に毛が生えていないので、その無毛部分を取り除く手術をして、取り除いた部分に毛根のある皮膚を移植をしたという術例もあります。